「死ね」
たった二文字のこの言葉に私は小学六年生から中学一年生の約二年間苦しみました。
下校時に大声で言われる「死ね」
ふとした時に言われる「死ね」
陰口で言われる「死ね」
名前に書かれた「死ね」
他にも沢山の「死ね」を浴びました。
正直耐えるのがしんどくて、何度も死のうと思いました。毎日毎日涙を流し、時には包丁を持ち、自分の体に刺そうと思う時もありました。
当時の私は、小太りで、異性の友達が多く、運動が出来ず、静かな子供でした。
いじめの対象にはされやすかったと思います。
だからいじめられた理由も小太りなのに異性と絡んでいることが気に食わない。ということから始まりました。
もちろん、努力して痩せても、引き返すことが出来ないほど続いていた為、いじめが終わることはありませんでした。
そんな私でも、今とても楽しく過ごせています。
それは周りの存在があったから。
そして環境が変わったからです。
私は異性の友達が多く、話を聞いてくれたり、いじめられていても仲良くしてくれる子達が何人かいました。
そのため、学校に行きたくなくても行けてて、精神安定剤的な存在でした。
ですが、友達だけではいじめを無くすことは出来ませんでした。
こんな生活早く変わればいいのに。どうして私が。と思う毎日でした。
友達に話してて、相談しているうちに、大人に話さなければ変わらないのではないか。と思うようになりました。
だから私は勇気をだして、母親に全てを話しました。
学校で毎日「死ね」と言われている。
沢山の嫌がらせを受けている。
とても辛い。
と伝えました。
正直私は、母親に言うまで、大人に言うのがとても怖くて仕方ありませんでした。
怒られるのではないか。
言ったところで何も変わらないのではないか。
そう思ってました。
でも、母親に話したら「ごめんね。」と言われました。
その言葉を聞いて、心が楽になった気がしました。それと同時に1人で頑張って耐えてたことを褒めてくれて、担任の先生にも言おうとしてくれて、申し訳なさと同時に沢山の勇気を貰い、自ら担任の先生にも言う決意が出来ました。
もし私がこの時、母親に話していなければ、
今この世に生きていないかもしれません。
いじめをしている子が言うのを真に受けて死んでます。
次の日に学校に行って、皆が帰った後担任の先生に直接全てを話して、「俺が何とかするから。」と担任の先生が言ってくれました。
私はその言葉を信じるのが怖くてたりませんでした。
先生が何とかした結果、いじめが悪化したらどうしよう。もっといじめの標的にされるのではないか。と思ったからです。
そのため、次の日は学校に行けませんでした。
不安で不安で仕方ありませんでした。
後から聞いた話では、学年の先生が話し合い、いじめをしていた子に対して沢山叱ってくれたそうです。人によっては、校長先生が親も呼んで面談もしたそうです。
また、学校を休んだことに対しても、心配してくれて、精神面を第一に考えてくれました。
担任の先生に話してから、学校に初めて登校した日に、いじめてきた子達全員から謝ってもらいました。
正直謝るだけで済む話では無いと思います。
でも、謝ってくれただけで心が救われました。
2年間の闇から光が入った。
自分を否定しなくていい。
ありのままの自分でいい。
希望を持っていい。
ということに気がついたからです。
私は本当に周りに恵まれてます。
友達、家族、先生方、本当にありがとう。
毎日「死ね」と言われていたのもあり、やはり私の中ではとてもトラウマになっています。
今でも定期的に思い出すし、人を信じることもまだごく一部の人間だけです。
そのため高校も家から遠い所を選び、皆から離れたり、男の子にいじめられていたのもあり、女の子が多いクラス、部活、普通科では無い、全日制の高校を選び通っています。
高校では、いじめられていたことも理解してくれる友達が何人もいて、女友達も男友達も沢山います。
今、環境にとても恵まれていて、とても楽しく過ごすことが出来ているので、辛かった思いやトラウマは消すことは出来ないと思うし、決して忘れてはいけないことだけど、少しずつ記憶から薄れていってます。
この高校に来て、みんなに出会えて良かったな。って心から思います。
中学校にいた頃は、いじめてきた子達と同じ学校だったし、クラスは違くても、廊下ですれ違うととても恐怖心に襲われてました。
それが高校ではなくなり、気を使わずに話せる。心から楽しいと思える。
そういった環境である高校に行けたことが良かったです。
人によってこの人と気が合う。合わないがあるのと一緒で、環境の合う。合わないもあります。
簡単なことではないけど、私は環境を変えるのも一つの手ではないのかなって思います。
いじめを無くすにも、終わらせるにも、環境を変えるにも、全ては自ら行動して、
周りの人を巻き込んで初めて動き出す。
と私は思います。
例え、最初に言うのが友達でも、家族でも、先生でも、SNSで初めて関わった人でも、必ず誰かは味方に居てくれます。
これだけは絶対に言えます。
だからもし今、いじめられている。嫌がらせを受けている。鬱状態で辛い。等と思っている人がいれば、1人で抱え込まないでください。
絶対に味方は居ます。
いじめに負けて、命を落とすほど勿体ないことは無いと私は思っています。
「生きたくても生きれない人がいる。」
「生きていて欲しいと思う人がいる。」
ということを忘れないでください。
少なくとも、私は今の高校の友達、中学校時代の友達、家族、先生方等、全員に生きていて欲しいと思うし、小学校、中学校でいじめてきた子達にも「自殺」はして欲しくないです。
私は「人に話す」という勇気をだして、周りを引き込んで、いじめを克服しました。
いじめられている人が皆、人に話して、克服できるとは思わないし、むしろ話しただけで克服できたのはとても奇跡に近いと思います。
でも、行動に移して、自分に負けなければ絶対いじめに勝てるし終わらせることができると思います。
私はこうしていじめを乗り越えました。
いじめを受けたことにより、受ける前まではニュートラル思考だった私が常にネガティブ思考になりました。
前よりは確実にニュートラル思考に近ずきましたが、今もまだネガティブ思考です。
一度、心に深い傷を受けると中々治すことは出来ません。一生傷に残る場合もあります。
また、私の場合いじめを受けたことにより、適応障害と診断を受けたり、鬱状態。と診断を受けたこともあります。
いじめを受けたことによって沢山心に傷がつくことを覚えてください。
これを覚えておくだけで、いじめの数は減ると思います。
私と同じような思いをする人が居て欲しくないです。
でも、今現在、苦しんでいる人が居ることは事実で、同じ思いをして、負けて命を絶った人もいます。
私は命を絶つことになってしまった人の分まで生きたいと思います。
辛いことも、楽しいことも、素直に受け入れ、自我を持ち、
これからの生活に、いじめられた経験を活かしていきたいと思います。
読んでくれてありがとうございました。
最後に私へ
2年間いじめに必死に耐えた私。
とてもすごいことだよ。
もっと自分に自信を持っていいんだよ。
これからも辛いこと、楽しいこと、沢山の思い出を作っていこうね。
今の私まで成長させてくれて本当にありがとう。 |